子どもに言ってはいけない言葉
子どもとのコミュニケーションの時に、どのような言葉を交わしているでしょうか。その際に、子どもの発言をそのまま受け取るのではなく、一度読み解いてみましょう。言葉の裏にある、本当の意味を理解してあげてください。いつも完璧な親でいることは難しいですが、子どもに悪影響を及ぼす言葉は慎みましょう。大人が思う以上に、子どもは敏感に反応します。その言葉を使った後に、後悔をしないようにしましょう。ここでは、注意すべき言葉をいくつか挙げてみます。
泣いている時
「泣くのはやめて」と聞き分けなく泣いている子どもに対して、つい使ってしまう一言です。まず、泣いた理由を聞いてあげます。その上で、感情を受け取って優しく包んであげましょう。「泣くことなんてなにもないじゃない」のような言葉も同様です。親が勝手に決めつけずに、理由をしっかり聞いてあげましょう。子どもなりに、理由を持って泣いているのです。自己表現の1つとして、なにかをわかって欲しいと訴えかけているのだと理解しましょう。
イライラする時
子どもを見守っている最中に「やってあげる」とつい言いがちです。手を貸してあげたくなりますが、ここは堪えてください。手伝う際には、ヒントを与えてあげると良いと思います。子どもに伝わりやすいように、やり方を優しく教えましょう。「そういうことをする子は嫌い」などの冷たい言葉も良くありません。子どもは、大人が予期しないことをしてしまうものです。万が一そう思っても、心のなかにとどめておくべきです。
「もう、おしまい」です。子どもと出掛けても、大人の用事を優先した行動をしてしまいます。大人の用事が済めば、子どもが遊んでいようと気にしない姿勢は良くありません。子どもの今の状況も踏まえて、納得のいくところで帰宅するようにしましょう。
疲れている時
思っていた以上に育児は、大変です。実際に多くのことを諦める現状があります。家族に尽くす時間や、自分の時間を犠牲にすることで、ストレスが溜まります。しかし、悲観的になっているのは勝手な自己都合です。
「あなたのためにたくさんのことを犠牲にしている」と子どもに言い放つことは間違っています。「ひとりにして」の言葉も、自分の時間が欲しいことの裏返しでしょう。「自分のための時間なんて全然ない」などの言葉も、負のイメージが子どもに伝わってしまいます。こんな時は、言い方を変えてみます。「少し休憩させて欲しいな」など、自分の状態をわかりやすく伝えてみてください。子どもは、きっと子どもなりに理解してくれるでしょう。そして、時間が合えば子どもと一緒にお昼寝をするのも良いかもしれません。
さらに、好奇心旺盛な時期には、子どもから様々な質問をされて、休む暇もないほどです。こんな時は「質問ばかりしないで」とつい言ってしまいます。子どもの好奇心は、成長するなかで大切なものです。全ての質問に答えないといけない訳ではありません。会話が成り立つように心掛けていれば大丈夫です。わからないことには「ママもわからないなぁ」と言ってみましょう。きちんとした答えではない返答でも良いのです。